夏と冬



「それー!」


「はーい」


先生たちも参加して、六人でボールを回していく。


「中々やるわね、みんな」


「まぁ、莉菜ちゃんは経験者ですから」


「へー、莉菜ちゃんって元バレー部だったんだ?」


「そうですけど」


仁の質問に無表情で答える。


「今は私と同じで帰宅部なんです」


「帰宅部かー。
俺と一緒だね」


「え、如月さんもですか!?」


「うん。
あっ、西山さんいったよ!」


「えっ!?
あっ」


ポンッと砂の上にボールが落ちる。


「ご、ごめんなさい。
折角新記録更新中だったのに・・・」


始めた時は10回程度のラリーだったけど、今ので31回ラリーが続いていた。


「いや、丁度いいじゃねぇーか。
そろそろ腹減ってきたし、昼飯にしようぜ?」


「そうですね。
西山さん、気にしないでいいからね?」


「はい・・・」


伊達先生の提案に、美奈子先生も賛成する。


そういえば夢中になってたからあまり気付かなかったけど、集中が切れた今気が抜けたようにぐううぅぅぅという音が鳴った。


「わー、夏芽腹鳴ってるー。
恥ずかしー」


ちゃかすように笑う仁。


「うん、お腹すいたからね。
でもさっきのお腹の音、仁だから」


「えっ、ウソッ!?」


「ホント。
ね、柴咲さん」


「うん」


仁の隣にいた柴咲さんにいきなりふったものの、ちゃんと答えてくれてホッと安心する。


「うわっ、俺恥ずかしー!」


自分から言っときながら俺のじゃないとわかると、両手で顔を隠しながら顔を真っ赤にしていた。


ははは、墓穴掘ったな。