夏と冬



「海ー!!」


海の中に勢いよく飛んで入る仁。


「うわっ、しょっぱ」


飛んできた雫が少しだけ口の中に入った。


もう少し落ち着いてくれと言いつつも、海の懐かしさを満喫しよう。


なんて思った。


「あっ、如月くんたちもう入ってるんだね」


俺たちがはしゃいでると、着替え終わった女性陣たちもやってきた。


パラソルに戻ってみんなそろったか確認する。


「よし、全員いるな。
・・・ところで美奈子先生、その水着似合いますね」



いきなり何を言い出すのか、伊達先生が美奈子先生の水着を見て褒めたたえている。


「あ、ありがとうございます・・・。
伊達先生もお似合いですよ?」


「そうですかー?
ありがとうございます」


楽しそうに笑っている二人を見てると、年も近いしまるで恋人のようだった。


まぁ、1人だけそう思ってない奴もいるけど・・・。


隣でメラメラと燃えているかのように周りの空気が暑い仁がいた。


伊達先生をこれでもかってくらい睨んでる・・・。


一歩遅かったというところだろうか。


そんな三人の様子をそっと見守っていると。


「あ、あの如月さん。
これ、どうですか・・・?」


西山さんと柴咲さんがこっちに向かって歩いて来ていた。


「どうって・・・。
あぁ、かわいいね、それ」


「ほ、本当ですか!?」


「うん、すっごくかわいいよ。
その浮き輪」


「う、浮き輪?」


「・・・バカですね」


西山さんが持っているウサギの浮き輪を褒めたはずなのに、何故か落ち込んでしまった。


何かいけなかったんだろうか?