夏と冬



周りにいるみんなは楽しそうに遊んでいる。


なのに何で俺たちだけ泳ぎの特訓なんか・・・。


「ねぇ、仁。
練習はまた今度にしてさ、遊ばない?」


「はぁ?
何言ってんだよ!
夏芽が泳げるようになるまでやめないからな!」


うわー、やる気満々だ・・・。


俺はもう一度ため息をもらし、軽く運動してからプールの中に入った。


「仁、人多いから自由には泳げないと思うんだけど・・・」


「大丈夫だって!
泳ぐ人用に一番左端っこ空いてっから!
去年もそこで練習したろ?」


「え、あそこって泳ぐ人用だったの!?」


「知らなかったのか」


まったく知らなかった。


全部自由に使えるところなんだと。


「てことだから、左端行くぞ!」


「あっ、待って!」


ジャブジャブと先に進んでいく仁の後ろを付いて行く。


そういえば美奈子先生の水着楽しみしてたくせに、全然見てないような気がする。


他の女の子の水着もだ。


まぁ、刺激の強いビキニなんて着てる子はいないけど。


「仁」


「ん?」


「美奈子先生の水着しっかり見なくていいのか?」


「え?
あー・・・。
まぁ、すっごい気になるし、ずっと見てたいけど、夏芽の方が優先かな」


「え、別に俺優先じゃなくていいよ!
また今度もプールの授業あるんだしさ!」


「そうだな。
でもそれこそ、美奈子先生の水着もまた今度でいいんだ」


「何で・・・」


「海、連れて行きたいんだ」