夏と冬



「えー、ちょっと今日は先生用事できたから、自習にします」


『えー!?』


「ということで、みんな各自泳ぐなり遊ぶなり好きにしてくれ」


授業が始まって10分立ってからのことだった。


先生がいきなり自習にするなんて・・・。


よっぽど外せない用事なのかな。


みんな「えー!?」と言ってたものの、顔はすごく嬉しそうだ。


「じゃ、そういうことで。
あー、保健の美奈子先生はいるから安心してくれ。
ケガがないように、気を付けて遊べよー」


『はーい』


「美奈子先生、こいつらのこと頼みますね」


「はい、任せてください!」


手を振ってプールから出ていく先生は、もう俺たちが遊ぶことを前提で言っていた。


よくわかってらっしゃる。


「夏芽、自習だってよ!」


「うん、聞いてたから」


「よかったな!」


「そうだね」


流すように返事を返す。


「じゃ、さっそく遊びますか!」


「うん、いってら」


「は?
夏芽も行くに決まってんだろ?」


「え?」