「如月さん、今日はありがとうございました」 「いや、俺の方こそありがとう。 楽しかったよ」 「ほ、ホントですか? よかったです」 ニッコリと笑う彼女に、俺も笑った。 「じゃあ、また学校で」 「はい、また」 分かれ道で別れる。 近くまで送ると言ったけど、すぐそこだから大丈夫だと言われた。 でも、近い内また会えると思っていたけど、こんな早くに会うとは。 偶然ってすごいな。 そんなことを思いながら、俺は家に向かった。