「みーんみんみんみーん」


暑い。


「だから、これがこうであり・・・」


こんな暑いのに授業なんて真面目に聞いてられない。


耳に内容が入ってこない。


汗をぬぐいながら黒板から目を放して、戸の開いた窓から外を眺める。


雲は今日も静かに流れていた。