仲間という名の雫




普通なら、舞とか三味線とか?


なら、舞の方が得意だな。


舞の方はダンスレッスンの合間に練習したことがある。


それと、舞と唄にしよう。


“唄”なら・・・・・得意じゃないか。


扇子は・・・・・芸子から借りればいいか。


私は芸子に扇子を借りて、位置についた。


近くにいた三味線をひく芸子に演奏をお願いして。









役に、なりきる。















────私は、寂れた町で叶わない恋をする哀れな娘。


身分の差を初めて恨んだ。


月を毎晩見上げ、そして願う。


『また、話すことができますように』


月に願う日々は刻々と過ぎて行く。