「随分気の強いことを言うね……………それじゃ、僕等は勝手に君を監視させてもらうよ?異論はないよね?」
「……………あるわけないでしょう。」
「僕等のことを信じないのも君が決めることだから、口出しするつもりはないよ。」
「……………そう。」
私は、絶対に信じない。
【独り】で、生きてみせる。
*
あれから数日。
とくにこれといったこともなく、日は進んでいった。
私の仕事も変わらない。
"監視"は、続いている。
当たり前、といったら当たり前だ。
先日、あんな事を言ってしまったのだから。
ついいつもの癖で少しばかり演技してしまったが、本当はあんな事を言うつもりではなかった。
────本当は、貴方達を信じてみたかったのに。
監視されるのはわかっていた、でも、それでも私は。
望んでしまったんだ。"仲間"というものを。
求めてしまったんだ。"愛情"というものを。
誰かに愛されることを望んだ。