特別には。
だから、固まる理由なんてないはず。
「お前・・・・・・綺麗すぎだろ・・・・・・」
平助は頭をガシガシと掻きながら言う。
隙間から見える頬はほんのりと赤い。
そのまま平助はお勘定をしてくれて、お店を出た。
*
お店を出たあとはしばらく京の町を散歩した。
平助は静かにならないようにずっと世間話をしてくれた。
平助は他の幹部に比べて歳も近い。
「葵!俺買うものあるから少しここで待っててくれ!」
あるお店の前で平助はそう言った。
私は「いいよ」と頷きその場で待つことにした。
待ってる間、私はいろんなことを考えた。
どうして声が出ないのか、どうして私が時を超えたのか。
それと・・・・・・。
皆と、話したい。
そんな感情が、私の中に芽生えつつあった。



