仲間という名の雫




「あ、新八っつぁん!俺の魚とんじゃねぇよ!」


「なんだと!?やるわけねぇだろ!俺の貴重なおかずだぞ!」


「もとは俺のだろー!勝手に自分のにすんな!」






………ちょっと待って。この人達、私より年上だよね?


なんでおかずの取り合いしてるのか、わからないんだけど。


普通に、子供っぽい。


それにしても…………。


こうして大勢で食事するなんて、一体何年振りだろう。


いつも1人でロケ弁当だったから、こういうのは新鮮。


服は昔のものだから動きにくいけれど、撮影で着たことがあるから多少は慣れてる。


ちなみに今は私が目覚めたときに着せられていたものをそのまま着ている。


男物の袴だけれど、着物に比べれば幾分動きやすいものである。


一着しかないので、着回しできないから少し不便だが、そこまで迷惑はかけられない。


今でも、充分迷惑をかけているはず。


タダ飯なんて…私のプライドが許さない。


どうにか働けないかな……と考えるが、何も思いつかない。


紙に書く…というのも考えてはみたが、そもそもこの時代は半紙と筆。


現代のもので書いたら、それこそ怪しまれるに決まっている。