仲間という名の雫



───あれから一週間。 


代わる代わる拷問された私は、そこら中傷だらけ───のように見えた。


おかしなことに、私の体は傷がつくたびに治癒されていった。


制服はボロボロでも、傷は残っていなかった。


さらに、体力も減っていなかった。


一週間飲まず食わずだったというのに、喉すら渇いていない。


はたからみれば、異常だ。


しかし壬生浪士組の人達はそんなことには気づきもせずに、私への拷問を続けた。


さぞかし、気分がいいだろうな。


日頃のストレスを発散するにはもってこいの場であろう。


おおかた、私を“男”とでも思っているのだろう。


女と気づかれていたのならば、軟禁程度で済んだばずだ。


女ということを話すか?だとすれば、口を開かなければならなくなる。


一週間、閉ざし続けた口を開くことなどできるのだろうか。


それは、開いてみなけばわからないことではあるが。


そのとき、私の制服のボタンがプチっと音をたててはずれた。


その際に、胸元も開けてしまうわけで。


はぁ…こんなものははたからみれば変態じゃないか。
 

どちらにせよ、これで気づいてもらえるだろうか。


私は数日徹夜という面もあり、そのまま眠りに落ちた。