どうしたのだろうとあたしは首を傾げる。
…なんか、こう見ると…。
総長って感じね、言っちゃ悪いけど。
あたしが見てる限り、みんなが言うような
クールな一面ってあまり見ないのよね。
「秋は、冷夏がいるとにやけるんだ。
クールなんかじゃ、いられない。」
ぼそっと雨斗の言った言葉。
小さいけど、ちゃんと響いて聞こえた。
勿論、他のみんなにも。
あたしにも。
秋にも。
「…雨斗はっきり言いよるなぁ」
涼太が笑い出す。
まぁ、嬉しいけど…。
「ちょっと、恥ずかしいわね。」
それが、本当だったとしたら。
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