鍵の暗証番号聞いてきたんだよね」
ショベルカーの座る位置に置かれていた小さな金庫のパスワードを解除すると、中から鍵が出てきた。
工事の人たちは鍵を貰っていたみたいだ。
「奏はどこからそんな情報を」
「ダンスの練習の時に此処を通ると近道でさ、園長先生に話しかけて、色々と」
カチャリと開いた園舎は、埃臭く、生ぬるい風がむわんと漂っている。
蝉の声を聞きながら、ゆっくりと三人で入っっていく。
木造の園舎は、ほっこりと温かい優しさが感じられて好き。
窓に張られた動物のシールを剥がした跡や、毎月季節の壁面を飾っていた壁は、日焼けを免れて、真っ白い空間を作っていた。
「私たちのクラスは二階だったよね。奏が担任の先生大好きでさ」
「お、二階の押し入れは確か、奏が寝たくないと暴れて閉じこもって地団駄踏んで穴開けたよな」
「それ、覚えてる!」
なかなかお昼寝から起きられない奏は、怒られるのが嫌だと眠らない宣言をしていた。
極端というか、おバカというか。
二階はもう机やらロッカーは全て取り払われ、ただの寂しい四角の部屋だったけど、
奏が穴を開けた押し入れの板は、他より少しだけ新しかった。
ショベルカーの座る位置に置かれていた小さな金庫のパスワードを解除すると、中から鍵が出てきた。
工事の人たちは鍵を貰っていたみたいだ。
「奏はどこからそんな情報を」
「ダンスの練習の時に此処を通ると近道でさ、園長先生に話しかけて、色々と」
カチャリと開いた園舎は、埃臭く、生ぬるい風がむわんと漂っている。
蝉の声を聞きながら、ゆっくりと三人で入っっていく。
木造の園舎は、ほっこりと温かい優しさが感じられて好き。
窓に張られた動物のシールを剥がした跡や、毎月季節の壁面を飾っていた壁は、日焼けを免れて、真っ白い空間を作っていた。
「私たちのクラスは二階だったよね。奏が担任の先生大好きでさ」
「お、二階の押し入れは確か、奏が寝たくないと暴れて閉じこもって地団駄踏んで穴開けたよな」
「それ、覚えてる!」
なかなかお昼寝から起きられない奏は、怒られるのが嫌だと眠らない宣言をしていた。
極端というか、おバカというか。
二階はもう机やらロッカーは全て取り払われ、ただの寂しい四角の部屋だったけど、
奏が穴を開けた押し入れの板は、他より少しだけ新しかった。



