「あんたたち、浜松幼稚園に行くんだって? ケーキは?」
すっかり三家族で祝うのが定着している誕生日会だけど、奏はちょっとだけいつもと違っていた。
「帰ったらウチで皆でしてーかな。で、0時過ぎたら、――二人がいいな」
二人がいい。
そう言われて、ポーカーフェイスでは居られなかった。
かぁぁぁっと赤くなった私を見て、太一がご飯を掛け込んでいた手を止めた。
「深雪?」
「あはは、ほら、奏も太一も早く食べて食べて。私は水筒の準備しよっと」
「ぷっ」
奏が堪えるように笑う。
深く考えてないウチの親たちや弟は、廃園になる幼稚園の話題で盛り上がっていたけれど、太一は静かで、奏はニヤニヤしていて、変な温度差に居心地が悪かった。



