【完】3ポイント・ホームラン!~夏空の下、貴方に伝えたい~


そうか。


寝ているなら、好都合。

一人で行っちゃおう。



昨日の今日で、奏にどんな顔して会えばいいのか分からない。

未だに、起きて鏡の前私を見ても、現実には見えなかった。




本当に奏は私が好きで、私は奏が好きで、

私たちは、――恋人で?



「!!!!!!」


「どうしたの? 深雪ちゃん!?」


急にじたばた暴れ始めた私を見て、隣の塀から身を乗り出しておばさんが心配してくれた。


あああああ。恥ずかしい。


「いえ。大丈夫。太一の試合見に行こうかなって思ってて」


「あら、今日は熱中症が多くて危ないから気をつけてね。テレビでも今、やってるわよ」


確かに肌をじりじりと焼くこの日差しは凶器だけど。


「せっかくだから、見てきます」

こんな暑い日だからこそ、頑張っている太一を見たいし、
家に居たら奏に見つかるかもしれないし。