「その日は、バスケの試合だから行けないけど、試合がなくても行けない。

でも、テレビで帰ったらちゃんと観るから。

応援してるから。ずっ何があっても、世界中が太一期待してプレッシャーで襲ってきても、私と――奏は何があっても応援しているから。

だから――無理しないで」



「無茶苦茶だな。それ」


太一も呆れたような屈託のない笑顔でやっと笑ってくれた。



それだけで、良かった。