【完】3ポイント・ホームラン!~夏空の下、貴方に伝えたい~




シャワーに各自、自分の家に戻る時、太一がまた、手を繋いできた。


「太一?」

奏はとっくに家に入っていたが、太一は困ったように笑う。



「お守り、できたら次の試合までには欲しいんだけど、いい?」


「あ、うん!」

今なら、ちゃんと太一を思って作れるような気がする。


「良かった。奏ぐらいとは言わないけど、愛情込めろよ」


「何それっ ちゃんと気持ちを込めて作るよ」

バシッと肩を叩くと、頬を汗が伝いながらも太一は優しく笑う。


「良かった。深雪の代わりに甲子園に連れていくつもりで大切にするよ」



ちょっとだけ、寂しげに笑う。

頬を流れ、顎に伝い、汗が熱いアスファルトに消えていく。


なぜだか、人恋しくなるような、チクリと胸を痛める笑顔。