朝出発してから、どれだけ時間が経ったか分からないけど、太陽は少し動いただけで、まだ存在感は凄い。 蝉の声が余計に熱さを感じさせるから、困ってしまう。 「ぷぷ。二人の手、汗だく」 「お前! 誰の為に手を繋いでるち思ってるんだよ」 「はは。酷いな」 「それでも繋いでくれて、――ありがとう」 素直にそう言うと、それ以上悪態を付かなかった。 ――二人とも大好き。 そう言おうとしたけれど、飲み込んでそう言った。