ときには手を


あれ?
帰り、下駄箱まできて立ち止まる

あれはもしや、今日見たねこちゃんではないかい?!

私の前方を少しご機嫌そうに歩くその姿に

急いで靴を履くと昇降口をでた

「ま、待って〜!」

追いかけてくる私にギョッとしたのか一気に走りだしたねこちゃん

え、ちょ、待ってよ!

あ、あきらめるもんかー!