檸檬色








暗い気持ちで迎えた休日。





天気が良いのに起きる気もしないし
誰かとどこかに遊びに行く気もしない。







きっと筧先輩とあの女の人のことが
ずっと胸にひっかかってるから。









相手があんな可愛い人じゃ…








アタシはいつになく弱気で、
『筧先輩なんて最初から無理な人だったじゃん』
なんて自分を慰めてた。







LINEも返す気がしなくて誰にも返してない。







なんとなくケータイを見る。









『ハル』って人からLINEが来てる。










ハル?え、もしかして筧先輩?!









『のあちゃん、今日暇〜?(≧∇≦)』








えっ、これってもしかして何かのお誘い?!








なんて返信しよう。


暇だけどなんか憂鬱だ。


ん?でも女の子を誘うってことは、あの女の人は彼女じゃないってこと?




じゃあアタシまだ失恋してないじゃん!!









『暇です(´・_・`)てか、筧先輩ですよね?』







『俺だよ!てかハルでいいよ(笑)』








『のあちゃん暇なら今日遊ばない?』










いやいやいや、神様こんな幸せってあっていいんですか、いきなり遊べちゃうって…










『いいんですか?!遊びたいです☺︎』










『じゃあ、1時に駅集合でいい?』









『分かりました(≧∇≦)』











まだ9時半。ゆっくり準備しよう。









メイクはいつもより男ウケ狙って、服もいつもはかっこいい系だから、今日は可愛い系に…






準備が終わったころ、時計を見ると12時半だった。





ちょうどいい時間だし、そろそろ家を出よう。






「パパ、アタシ友達と遊んでくるね」

「東京は危ないからなあ〜?はやめに帰って来るんだぞ」







あ、美波に報告しとかなきゃ。







『美波聞いて!!筧先輩と遊ぶことになったの!今から!☺︎』

『おはよっ!え?!まじ?!(笑)そりゃ頑張んなきゃ祈愛!』










筧先輩もう来てる。
よし、頑張るっ!!!