秋の扇


しばらく呆然と突っ立っていると。

「...イト、?」

振り向けばミワと目があった。

「ミワ!?」

「すごい偶然!..あ、中学の友達なの。」

ミワの隣には高校の友達らしき人がいて。

私を軽く紹介した。

「へえ!はじめましてー!」

明るい感じの印象だった。

「イト。この子セイナっていうの。友達。」

「そうなんだ。はじめまして、セイナちゃん。」

ニコニコとして笑顔の可愛い女の子。

それがセイナの第一印象だった。