最愛の恋人に逢いたくなったぁたしは




達也の家を訪ねてみることにした。









「ピンポーン」






『はーい』



扉の向こうから女のヒトの声がした。




ガチャ




『誰??』





出てきた人は30代くらいの綺麗な女のヒトだった。



達也とそっくりだったので母親だと直感した。




「あの…達也…いえ、達也くんに逢いに来ました」





『えッ……』




母親はぁたしの言葉を聞いて一瞬戸惑っていたが


いきなり冷たい目でぁたしを見下ろして言った。






『あの子ならもうこの世にはいないわよ。』







ぁたしはその言葉で
改めて達也の死を目の当たりにされた。






『てかあんた誰??あの子のトモダチ??』




「いえ…」




『そーよね~!あの子にそんなのいるわけないよね~!』







まるで他人のように
自分の息子のことを話す母親…。




「達也の彼女ですけど」




『え???』



母親は驚いたように目を見開いた後



いきなりぁたしにつかみかかってきた。








グイッ




『あんたね!?』




「え??」



ぁたしは恐怖でただただ怯えていた。



『そう…あなたね…』




「あの…??」


何の事だかサッパリ分からなかった。



『あの子をたぶらかしたのはあなたね!!』




え・……?


たぶらかす???





『よくもあの子を…』




母親の目は怒りに満ちていた。





『あんたがあの子を殺したのよ』







え?????????




ぁたしは言葉が出なかった。





ぁたしが…達也を…


殺した??