幸せって。

過去の思い出に浸っていると………


「理桜?どうかした?」

「………ん?何々??」

「大丈夫?しっかりしてよっ!?」

「うん、ありがとう。」


どれくらい時間がたっていたんだろう?

いつの間にか私は、優美に、ゆっさゆさされていた。

流石にきつくなってきた。視界が朦朧〈もうろう〉としている。

そっか、私体弱いんだっけ。


「……ん、むぅぅ、理絵ー?」


最後に聞こえたのは、優美の私を心配する声と、

休み時間を告げるチャイムだった。



「ふふっ、面白いことになりそうね。」



どこからか、謎の声が聞こえたのは、誰も知らない。