幸せって。

ガララララララ

「おい!菌がきたぜー!」
「え!嘘ぉ。」 「もうくんなー!」 「最悪じゃーん」「吐くんじゃねぇーぞ」

「……………」


バカウゼェ。黙るということを知らないのかい?低脳が。

さて、いつブチギレましょーかね?

そんな事を考えながら、私は席に着く。

と、おもいきやー? 逃走!!

あんな重苦しい所いられるかってのー!

しかも、あそこに私の席ないし。

そして、逃走先は、勿論………


「屋上ッッ!!!」


ふー、きーもちいい♪今日は快晴!
こーゆー風にあたるのが私ね、大好きなんだー♪


「さいっこうッッ!」

「………もーう、さっきから、うるさいよー?私と同じサボリちゃん!」

「え?あなたは?」

「西郷 優美〈さいごう ゆみ〉よ。ま、よろしくね!」

「えと、私は永江 理桜。よろしく。」

「ふぅーん?理桜、か、いい名前じゃない。」

「あ、ありがとう?」


いきなり名前を誉められ、私は少し動揺。
優美も感じの良さそうな子だった。


「優美ちゃんはどうしてさぼってんの?」

「やだ、優美ちゃんなんて、呼び捨てでよんでよ、理桜!」

「あ、ありがとう!」


今日は最高だ。一日に二人も一気に友達が出来るなんて。
今日はいつもより、幸せかも。