日直さんの挨拶によって授業は終わった。

「はあーーーー、やっと終わったー」

「あんたよく、みんなの前であんな赤っ恥かけるわね」

そう声をかけてきたのは

幼なじみの、朝倉 真美
可愛いんだけど結構性格がサバサバしてるの

「かきたくて、かいたわけじゃないもん!!」

真美は唯一わたしが、野球が大好きなことを知っている。なんでバラさないかって?
だってみんなにバラしたくないし、からかわれるじゃん!

「よぉー、令亜。これから遊べねぇ?」

私に声をかけてきたのは

金髪チャラ男の、多村 良太

同じ良太なのになんでこんなにちがうかなー?
こいつは、いつも私に『あそべる?』と聞いてきて正直、うざい。

「ごめん。今日遊べない」
用もないけど断っといた。

「そっ、そうか…じゃあ今度遊べる日あったら、誘ってくれよ。じゃあな」

と、小動物みたいな動きで教室をでていった。

「令亜もつみの女ねぇ」
え?
「え?何がー?」
私の頭の上には、5つぐらいハテナが浮かんでいる。

「なんでもないわよ。てか、早く帰るわよ」

「あっ、ちょっと待ってよー」

と、私達も教室をあとにした