ーーピンポーン


「れみ〜、わたる〜!美月達が来たよ〜」


ドタバタドタバタ…!

な、なんか凄い勢いで玄関に走っていったよ…


元気だな〜


れみとわたるを追いかけるように、私も玄関に向かった。



ガチャッ…


「久しぶり、みんな!」


「久しぶりだね、えみ!」


みんな、雰囲気が変わった気がする。

なんか…大人になった感じ?



「ん?このしらないおにーちゃんだぁれ?」


わたるが紅人さんだと思われる人物を見ながら言った。


「どうも。美月ちゃんの彼氏の紅人です。わたるくんとれみちゃんかな?
よろしくね」


と、子ども2人に自己紹介した。

ちなみに美月の顔はちゃーんと真っ赤に染まってますよ?



「かれし?かーさん、かれしってなに?」


わたるはまだ彼氏という言葉が分からないようだ。



「彼氏っていうのは…う〜ん。
この場合、美月ちゃんが好きな人のことを言うのかな?」


「ふーん。
でも本当にみづきちゃんはこうとくんのことすきなんだね!
だってかーさんがとーさんにチューされたときみたいにお顔まっかっかだもん!」



なっ…!

な、なな何故知っている?!



「ちょ、余計なこと言わないの!

ごめんね、みんな。さぁ、中に入って!」