「…えみ…」



「…龍…汰…」



いっきに震えだす体。



「……悪かった…!」



そう言って土下座をする龍汰を見て私はビックリしていた。



え?


土、土下座?

土下座してくれるほど反省してくれてたの?



「…本当に悪かった…!
許してくれとは言わない…!
でも…謝りたかったんだ…!」



…龍汰…



私はきっと龍汰のことを一生許せないと思う。


でも…
でもね?



今なら友達からやり直せる気がするんだ。



「…友達…から…
また1からやり直そう」



私は自分の気持ちを素直に言った。


そう言うと龍汰は顔をあげた。


目が真っ赤に腫れていて、泣いていたのが分かる。




「…い、いいのか?」


「うんっ…!」




恭子…


仲直り出来たよ。
ちゃんと見ててくれた?




その時風に乗って…

" さすがえみだね "


そう聞こえた気がした。