私は素直にその白い線を踏んだ。



その途端…


"ピピピピピピ…!"




病室に置いてある機械の音が激しく鳴った。




そして暗いこの部屋に映像が流れた。



『おい!えみ!大丈夫か?!
先生!早く…早く来てください!』



え…?


玲海…?
ど、して…?



『松坂さん!どいてください!

心臓マッサージをする!いくぞ…』



いつの間にか病室には皆が集まっていた。



美月にみか…それから若葉と蘭奈とゆきとまさみ。


そして浩介くんと浅野くんも…





…今分かった…

この白い線を踏むと危ない状態になるんだ…



つまり死ぬ寸前…

この白い線から恭子側に行けば私は死んでしまう…




『死なないでくれよ…!えみ!』



さっきまで恭子のところへ行くって思ってたのに…



ねぇ…


玲海…



どうして…どうしてなの?



私のこと…嫌いなんじゃないの?



嫌いなら…


なんで泣いてるの…?





私…


死にたくないよ…