ーピロリンッ、ピロリンッ♪…ー





えぇ?!




こんな忙しい時に電話?!





「もしもし?」



私は朝ご飯を食べながら電話に出た。



行儀悪いのはわかってるけど…



そんなの今は考えてられない!




『ちょっと!えみ、今日松坂とデートでしょ?! 何のんきに朝ご飯食べてんのよ!』




電話の相手はみかだった。




「…バ、バレた?」



私は苦笑いしながら言った。




『何が"バレた?"よ!
…あっ、分かったw えみ、寝坊したんでしょ?w』




「…」



……何でみかはこういう時だけ鋭いかな?(苦笑





『で、服も決めてない。髪型も迷って、挙句に化粧どうしようか…と…」




「…ハハッ…」




図星です、みかさん…(苦笑




『…図星みたいだね。
…っもう仕方ないなぁ〜。今私の家に美月達いるから…今から皆でえみの家に行くから!』




え?


今から〜?!






……って…




「嬉しいんだけど…
私の家分かる?」




『は?本当にえみは天然だね。いや、忘れっぽいの?
この前教えてもらったから大丈夫だって!
…んじゃ、切るね!待っててよ!
…"プツッー"』





あれ?



私の家教えたっけ?




いやいや、今はそんなこと考えてる場合じゃない!




只今の時刻。




" 9 : 00 "