「……えっと、まずはクールなところ。かっこいいところ。優しいところ……」
聞かれたことには答えねばと、桐谷くんの好きなところを指折りしながらかぞえてく。
「何を考えてるかわからないとこも好きですし、たまに笑ってくれるとすごく嬉しいです……」
ポツリポツリと伝えていくたび、桐谷くんの頬が赤く染まっているような気がした。
部屋が薄暗いから、ただの気のせいかもしれないけど。
「でもやっぱり1番は、あたしを見つけてくれたことかなぁ」
そう言うと、桐谷くんは不思議そうに眉をひそめた。
「……どういうこと?」
「……ふふ。内緒です」
きっと君は知らない。
あたしだけしか知らない、君とあたしの秘密。
――初めて会った、ときのこと。


