「無茶……ですか?」
した覚えがなくて、小首を傾げてみる。
「してるだろ。なんで昼休みに、そのこと俺に言わなかったの?」
「え。だって桐谷くん関係ないし、それに……」
「関係あると思うんだけど?」
……迷惑じゃないですか?と、問う前に遮られてしまった。
「あんた、もし俺が問いたださなかったら、このことずっと黙ってるつもりでいただろ」
「それは……」
どうだっただろうかと、考えてみる。
でもたぶん、積極的に言おうとは思わなかったな。
だって……
「あのとき何かされたワケじゃなかったし、それに、イッチーがタイミングよく助けてくれたので……」
そう言うと、桐谷くんの眉がピクリと動いた。
「市原に助けられたの?」
「……? はい……」
ここで嘘をつく意味もないので、あたしはコクリと頷いた。


