「折原さん」
「?」
学校につけば、玄関で知らない女子生徒が3人待ち構えていて、あたしの名前を呼んできた。
……誰だろう?
「あたし、隣のクラスの阿部(あべ)って言うの。よろしくね」
「……あ、はい……!」
隣のクラスにこんな可愛い子いたんだ……!
何かあたしに用があるのかな?
こんな遅刻ギリギリのあたしを、わざわざ待っててくれたなんて……!
「単刀直入に聞くけど、折原さん最近、桐谷くんと帰ってるって、ホント?」
「え?」
「ふたりが下校してるところを見たって子がいるんだけど……」
……うそっ!目撃されてるの……!!
これで夢じゃないって証拠ができた!
なんだかスクープみたい!嬉しい!