「そっか……」
交互に次は、イッチーのホッチキスで留める音が聞こえてくる。
「……」
なんでこんなに、静かなんだろう?
すっかり日が傾いてきて、夕日に変わりつつあるオレンジ色の教室。
誰もいない、ふたりきりの空間。
ラスト1つのしおりが……パチン。
出来上がる。
終了の合図として顔をあげれば、再びイッチーと目があった。
「俺さ……」
「……」
ドキドキ。
「……中野さんのことが好きなんだ!」
えっ?
「だから頼む!折原、俺に協力してくんないかな!?」
手を組んで拝みながら頭を下げてるイッチーに、ポカンとしてしまった。
…………。
「……舞ちゃんかよっ!」
今、手に持ってるしおりを衝動的に床に叩きつけかけた。
あぶなっ!


