失礼な!と思いつつ、あたしは今度こそちゃんと紙を揃えてからホッチキスで留めていく。 「折原さぁ……」 「んー?」 作業をしながらぼんやりと、市川くんの声に耳を傾けていた。 「あいつのこと好きなの?」 そう聞かれ、ピタリと手を止めてしまう。 ゆっくりと顔をあげると、どこか真剣な表情のイッチーと目があった。 「あいつって……」 「桐谷のこと」 〝桐谷〟。 その名前だけで、あたしの胸はこんなのにも反応する。 「好きだよ」 パチン。 紙の束をホッチキスで留めた。