何度も迷って、悩んで、ぶつかり続けたからこそ、ようやく掴んだあたしの初恋。



うまくいくかなんてわからなかったけれど、君と出会えてあたしは本当に幸せ者だと思うの。




君がいたから、あたしは強くなれたし……こんなにも温かい気持ちになれることを、初めて知ることができた。


本当に感謝の気持ちでいっぱい。



きっとこれからも、この想いは永遠に変わらないから。




「き、桐谷くん……っ!」



「……修也だけど」



意地悪げにそう言う桐谷くんは、あたしから目をそらす。


おそらく下の名前で呼ばない限り、反応してくれないんだろう。


……今は従うしかない。


だっていち早く、この気持ちを伝えたいもの!



「……しゅ、修也くんっ!」



「ん?」



「あたし、修也くんのこと、世界一幸せにしてみせるから……!!」



だから、これからもずっと、あたしのそばにいてほしい。