【完】クールな君に胸キュン中!





「いや、いいよ。きっとお母さん、あたしに興味ないから会っても意味ないと思うし……」


「意味ないなんて、言うなよ」



桐谷くんが、あたしの頬を撫でる。



「会ってちゃんと、認めてもらいたいんだ。あと、あんたを産んでくれた親御さんに感謝の気持ち伝えたいし……」



「……桐谷くん……」



そんな風に言ってもらえて、あたしは果てしないほど幸せ者だ。



うれしすぎる……でも。



「でも、あたしお母さんに話しかけても、邪魔扱いされそうだなぁ……」



お母さんのことを想像して、胸がちくりと痛んだ。


けれど、



「じゃあそのときは、お嬢さんを俺にくださいって言ってもいい?」




桐谷くんの言葉に、あたしの思考が停止してしまった。



……え?



今、なんて?