「え……?」
何かと思い、あたしは視線を太ももに落として目を疑った。
「えええええっ!?」
だって、桐谷くんがあたしの太ももを枕にして寝そべってしまったから。
「うるさいな。おとなしくしてよ」
「だ、だって……!これ、ひ、ひ、膝枕……!」
「そう、膝枕。俺専用の」
仰向けに寝てるせいで、桐谷くんのサラサラした髪が直に足に触れてくすぐったい。
そのまま桐谷くんは、幸せそうに微笑みながら下からあたしの頬に手を伸ばして、触れてきた。
「俺もさ……あんたの親に挨拶するよ」
「……え? あたしの……?」
「うん」
いたって真剣に頷かれたので、虚をつかれたように何も言えなくなってしまう。
いきなりのあたしの家族の話題に、想像してみたけれど……。


