あたしを甘やかすように、優しい指先が髪の毛をとくように撫でていく。
髪の先まで神経が行き渡ってるみたいに、あたしの体は桐谷くんに反応している。
「……修也、くん……」
「ふっ……いいね。それ」
満足げに笑ったあと、桐谷くんはあたしの頬をぷにぷにとイタズラっぽくつまんできた。
「ほっぺ、すげー赤い」
「だって、恥ずかしい、から……」
あまりにも恥ずかしすぎたため、あたしは肩に力を入れてうつむいてしまった。
たけど桐谷くんは、それを許さないとでも言うように顎を掴み、顔を上げさせる。
「ダーメ。もっかい呼んで」
「えっ……」
「ほら、早く」
有無を言わせないような、強引なお願い。
ホントにズルいなぁ……こういうところ。
「修也……っんん」
くん、とは言わせてくれなかった。
それは、桐谷くんのキスによって飲み込まれてしまう。
唇が離れると……。
「……うん、呼び捨ての方がいいな」
なにがっ!
勝手に決められても、そんなのあたしには荷が重すぎてまだ無理です……っ!


