「あらあらあら〜!!修也の彼女!?可愛い子じゃない!
修也ってばそういうこと、全然言ってくれないんだもん!」
桐谷くんのお母さんは、嬉しそうに微笑んでこちらへ来てくれた。
そして、あたしの手を取る。
「よろしくね〜!って、奈乃ちゃん手が冷たいじゃない!体も濡れてる……!
雨降ってたもんね。今タオル持ってくるから!」
「いえ、おかまいなく……」
「ダメよ!女の子が体冷やしちゃ!修也も早く体拭きなさい。ほら、ふたりとも早くあがって!」
お母さんは、あたしの手を握ったままリビングへの引き連れる。
桐谷くんの家で、桐谷くんの部屋以外に入るのは初めてだ。


