「わかった。もっと自分に自信持つ……!」
だけど奈乃は、グッと拳を握ってそう言った。
……それでよし。
俺は、奈乃の頭をポンポンと撫でた。
こういうとき、彼女は幸せそうな顔をするんだ。
頭を撫でられるの……好きなんだろうな。
口元を緩ませ、全身の力を抜き、おれに身体を預けてくる。
なにこの可愛い生物。子犬かよ。
無防備極まりない。可愛すぎるよ、ホントに。
あー……絶対この姿、ほかの誰にも見せたくないんだけど。
これから先、ことあるごとに俺は今までには気づかなかった己の独占欲と戦わないといけない気がする……。
奈乃の頭を撫でながら、ひそかに心の中でため息をついたのだった。


