だって彼女は、いつだってまっすぐで、強くて……輝いていた。
どんなときも楽しそうで、笑顔が絶えなくて……それが素であるんだろうけど、たまに無理してるんじゃないかって感じるときもあった。
本当は辛いのに、それを誰にも気づかれないように必死で隠して笑ってる。
でもそれじゃあ疲れるし、泣きたいときだってきっとあるはずなんだ。
過去の話を聞いていれば、余計にそうだったってことがわかる。
親にもろくに甘えれず、頼る人も周囲にいなかった。
人間不信になってもおかしくないのに、彼女はきっと……本当の意味で心の強い優しい子だから……。
俺に出会って、たった一言の言葉なんかに感謝して……あんなにも真っ直ぐになれたんだ。
俺のおかげじゃない。
奈乃がもともと強かったんだけ。
だけどそれは、同時に奈乃の弱さでもあった。


