【完】クールな君に胸キュン中!




─────……。





「あ。やっぱり降ってきた……」




舞ちゃんと移動教室中。


廊下の窓の外を見ながら、そうつぶやいた。



まだ梅雨の時期とは言えないのに、今日のお昼からの天気は雨模様だ。




「……傘、忘れた」



「えっ!? 舞ちゃん傘忘れたの?」



「朝来るときは降ってなかったから」



ポツリと冷静につぶやく舞ちゃん。



なんてこった!!




「それじゃあ、あたしの傘使って帰って!」



「は? 奈乃は傘どうするの?」



「なに言ってるの舞ちゃん!
あたしはバカだよ?誰もが認める正真正銘のバカ!

ここまでバカなんだから傘なんてなくても風邪ひかないって!」



「そんな堂々と言うことじゃないよね」



ふぅっと呆れたようなため息をついた舞ちゃんは、「雨がおさまってから帰る」と言葉をつけたした。