「えー。じゃああともうひとり。男子で実行委員してくれるヤツいないかー?
このままだと終わらんぞー」
クマたんはクラスのみんなにそう言う。
が、誰も前にでてるクマたんやあたしに目を合わせようとはしない。
桐谷くんなんて、もはや読書なんかしてるからね。
ううぅ。
わかってるけど、桐谷くんは実行委員になんてなってくれたりしないよね……?
「はーい!じゃあ俺しよっかな!」
ふいにあがったひとつの手。
その手の持ち主に目を向けると、彼はニコニコと笑っていた。
「おー、市川(いちかわ)!お前やってくれるか?」
クマたんはパァァっと明るい顔をして、市川くんを見つめた。


