「……な、なんですか?」
「……んー。やっぱ好きだなーって思って」
「……っ!!」
甘い言葉で翻弄されて、熱い吐息にうかされそうになる。
花火が、桐谷くんの顔を明るく照らした。
「ほら、すぐそうやって可愛い反応するからからかいたくなるんだよ」
「か、かわっ……!?」
桐谷くん今、可愛いって言った!?
カワウソじゃなくって!?
「そう思う男は他にもいるから、気をつけて」
「え?」
「今回は俺と一緒にいたからよかったけど、俺がいない時に変やつに絡まれないで……てこと」
「……あー、心配しなくても、きっとあんなの最初で最後だよ」
そう言うと、ギロリと桐谷くんに睨まれた。
「わっ!」
トンッと全然痛くないチョップをされた。
ホントに軽く、当てる程度の。


