「花火始まる前に、なんか買っとく?」
「……あ、じゃありんご飴!あとチョコバナナも食べたい!あと、かき氷と……」
指折りして、この夏ならではの食べ物をチョイスしてみる。
花火見ながら食べたいなーって思うものを、想像して選んでみた。
「めっちゃ食うじゃん。とりあえず、あそこにかき氷売ってるから行ってくるな」
ふっと笑いながら、あたしの手を離した桐谷くん。
「あ、あたしも……」
それが寂しくて、「一緒に行く」といいかけると……。
「足痛いんだろ?そこで待ってて」
ドキッ。
うそ、バレてた……。
隠してたつもりなのに。
また迷惑をかけたことに、申し訳ない気持ちになる。


