「桐谷くんて、意外とイジワルですよね……」 「うん、好きな子にだけね」 「……っ!!」 うわ……。 また、あたしの負けだ。 いじけて文句を言ってみたけど、あたしのイジワルなんてたかが知れてる。 桐谷くんには、一生敵わない気がする……。 しばらく一緒に歩きながら、夜店を見て歩いていた。 ……う、ヤバイ。 ゲタの鼻緒のせいで、指の間が痛くなってきた……かも……。 いや、気のせいだ!気のせいなのよ!奈乃! 無理矢理でも自分にそう言い聞かせる。 すると桐谷くんが、ふいに声をかけてきた。