桐谷くんもあたしの背中に手を回し、より自分の方へと引き寄せる。
お互い、隙間がないほどに密着する。
「力……つよ」
「だって……桐谷くんに久々に触れることができるんだもん……」
「……好きだよ、あんたに抱きしめられるの。すごい守られてる感じがする」
「ほんとに?」
あたしは嬉しくなって、顔をあげた。
見下げてた桐谷くんと、パチリと目があう。
「……でも、もう守られてる側もいやだから、今度は俺があんたを守らせて」
そう言って、少しだけ距離を取ると、桐谷くんはあたしの頬に触れた。
ドキドキしすぎて、どうにかなりそう。
だけど桐谷くんは数秒……ジーッとあたしを見つめる。


