「あの、桐谷くんそろそろ……離してくださいませんか?」 ずっと立ったまま、もう数分はこの体勢だ。 いい加減離してほしい……。いや、ほしくないけど。 ずっと桐谷くんがうしろだから、そろそろ顔が見たいな。 「無理」 「ええ!」 「仕方ないだろ。球技大会以来なんだから……こうやってくっつくの。もうちょっと我慢して」 「……っ!!」 ああ、もう! そんなこと言われたら……!!