「別にいいけど」
「えっ、いいの!?」
すぐにさっきの言葉を撤回しようとしたけど、思っていたものとは違う反応が返ってきた。
「うん。この近くだし、どうせ今家に誰もいないだろうから」
「やったぁ!嬉しい!!」
喜びのあまり、グッとガッツポーズしてしまう。
「てか、あんたはいいの?」
「へっ?」
桐谷くんが聞いてきた言葉の意味がわからず、心の中で首を傾げた。
「……ああ、まぁわかんないか」
どこか納得したようにつぶやくと、桐谷くんは無邪気に笑って、意味深な顔して「覚悟しててね」とつぶやいた。
あたしは頭の中がハテナでいっぱいのまま、桐谷くんに手を引かれてついていった。


