ええっと……。
「桐谷くん。非常に申し訳ないんですが、あの日っていつのことでしょうか?」
「……あんたが、実行委員をサボってまで松岡と帰った日……」
「ああ……!あの日か!」
あたしはハッと思い出した。
確か、帰り際に桐谷くんに腕を掴まれて引き止められた日だよね。
「その日、あたしは松岡くんに、徹くんの家を教えてもらって、徹くんのお母さんとお話させてもらってたんだ」
「そう。松岡と……ね」
ん?
桐谷くんがあたしの顔を見つめる。
「あんたは俺じゃなくて、松岡と一緒に帰った。だから俺は傷ついた。てことで、俺の言うことなんでも聞いてくれるんだよね?」
な……っ!


